一発の銃声から始まる戦争もある。ウェブの書き換えから始まる戦争もある,が…。
24日17:45ごろ,科学技術庁のウェブが改竄(Nikkei BizTech News!)。その後,25日8:30ごろに総務庁のウェブが改竄,総務庁統計局では公開していた統計データが消去された(日経コミュニケーション)。26日6:45ごろ,調整中にしていた科技庁のウェブがさらに改竄(asahi.com)。27日,政府は「検討グループ」の初会合を開くが,不正アクセスはとどまらず,27日夕,人事院近畿事務局のウェブでデータの大部分が消去された。日銀のウェブには7分間に1600回,大蔵省情報管理室では27秒間に3000回という頻度で不正アクセスが確認されている(NIKKEI NET)。27日21:00過ぎには運輸省のウェブが改竄,書き換えられたページで犯人は「湖南省のBilly」と名乗っている(Mainichi INTERACTIVE)。また,通産省のウェブではTV CMで使われている「ダンシングベイベー」の動画が表示され,ハッカーとの関連が指摘されたが,ホームページ作成業者のミスであるとわかった(Mainichi INTERACTIVE)。
ハッキングの大部分は,南京大虐殺に関する日本政府への非難の文面などが残されていた。まぁウェブが書き換えられたくらいなら,なにか実害があるわけでなし(巧妙にニセの情報が流されたりしなければ),どうでもいいような気もするのだが…。もともとこの国には,悔しさに地団駄を踏むほどの愛国心は存在しないだろうし…。
ということで「サイバー戦争」なんて言葉を聞くとコッパズカシイ気分になってしまうのだが,それでも簡単に侵入を許してしまう政府サーバーの貧弱さは目に付いてしまう。セキュリティホールmemoさんによると,科学技術庁のサーバーはもはや維持されていないものだったとのこと。サミット参加国でこんなテイタラクとは,戦争する気にもならないネ,イヤハヤ。
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